チラシデザインとデザイナーの関係

チラシというと新聞と一緒に入ってくるスーパーの特売情報や店舗オープン、新商品のご案内といったものが思い浮かびます。デザイナーとしてこれから飛び立とうという人たちにとって、チラシほどトレーニングテキストにつかえるものはありません。トレーニングというのは、毎日、間を空けること無く、とにかく数をこなすことをいいます。実力というのは、数をこなすことで必ず上がっていきます。場数を踏むと言いますが、頭の中でぐるぐる考えているより手を動かして、数をこなすことが大切なのです。チラシを使ったトレーニングをする上で、心がけて欲しいことは、チラシを通して常用デザインというものの基礎を掴んでほしい。さまざまなチラシを参考にしながら、デザインの方法を学ぶことができると思います。プロになる条件というのはいろいろあります。まず、自分が作る作品を否定しないということが大切です。自己否定をしても仕方ないのです。まず自分を受け入れること。これがプロになるための大切な条件です。自己否定するよりも前に進むこと。第一の段階として、テーマを確認するということです。現実のチラシの観察です。現実のチラシを見てテーマを見極め、イメージを固めます。そして次に発想の作業を行います。ここはできるだけ鉛筆を動かして欲しいところです。アイディアを練って、練ってください。アイディアというのは、自分の記憶とのキャッチボールです。よく引き出しを増やせと言われますが、自分の中に色んなものがある方がアイディアは出てきます。よく言われることですが、このアイディアを出すという作業を実際に始めると、自分を取り巻く全てがアイディアの源泉であると気づくはずです。

広告デザインとコンピューター

90年代のバブル崩壊以降には、広告というものが見直されました。高いお金を出してアートディレクターや有名デザイナーを起用する意味が無くなってきたともいえます。要するにデザイン界でリーダーシップを取ってきた人たちが広告を作っても効果が期待できなくなってしまったいうことです。デザインの需要はとても減少してしまいました。その結果、広告経費の節減にもつながったともいえます。また、広告作品のコンクールも、受賞する作品は一般人が見るわけでもなく広告効果というものの裏付けがあるわけでもないということも広告への不信感につながっといいます。これはコンクールのための作品といったものになり、広告はデザインと離れていきました。そしてコンクールは身内のサロンといったような雰囲気になったといいます。プロと呼ばれる人たちが、一般から遊離していく中、実質的に作られるのはコンピューターでデザインされたものだったりします。コンピューターを使ったデザインであるならば、一般の人が自分で作ってみようと思うのも当たり前なのかもしれません。こうしてプロに頼むことなく、自分で制作する人たちが増えたのです。同時に、グラフィックソフトの開発も進みました。ネットではライセンスフリーのデザイン素材も豊富です。大型のキャンペーンならばプロがやることになりますが、世の中のデザインの3分の1はプロがしなくてもできてしまうと言われるようになったといいます。デザインの専門知識はなくても、コンピューターが扱えたら制作ができてしまうということを示しているのです。小さないものなら自分でデザインしようという人は増えました。デザインの世界は変わったのです。