90年代のバブル崩壊以降には、広告というものが見直されました。高いお金を出してアートディレクターや有名デザイナーを起用する意味が無くなってきたともいえます。要するにデザイン界でリーダーシップを取ってきた人たちが広告を作っても効果が期待できなくなってしまったいうことです。デザインの需要はとても減少してしまいました。その結果、広告経費の節減にもつながったともいえます。また、広告作品のコンクールも、受賞する作品は一般人が見るわけでもなく広告効果というものの裏付けがあるわけでもないということも広告への不信感につながっといいます。これはコンクールのための作品といったものになり、広告はデザインと離れていきました。そしてコンクールは身内のサロンといったような雰囲気になったといいます。プロと呼ばれる人たちが、一般から遊離していく中、実質的に作られるのはコンピューターでデザインされたものだったりします。コンピューターを使ったデザインであるならば、一般の人が自分で作ってみようと思うのも当たり前なのかもしれません。こうしてプロに頼むことなく、自分で制作する人たちが増えたのです。同時に、グラフィックソフトの開発も進みました。ネットではライセンスフリーのデザイン素材も豊富です。大型のキャンペーンならばプロがやることになりますが、世の中のデザインの3分の1はプロがしなくてもできてしまうと言われるようになったといいます。デザインの専門知識はなくても、コンピューターが扱えたら制作ができてしまうということを示しているのです。小さないものなら自分でデザインしようという人は増えました。デザインの世界は変わったのです。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です